ラブリー

フリッパーズギターなんて嫌いだった。
渋谷系なんて総じて厭だった。
海へ行くつもりじゃなかった。

90年代初頭自分は所謂US/UKアンダーグラウンドな音楽と
サイコビリーばっかり聴いていた。

でも、ソロになってからの小沢健二の音楽は嫌いになれなかった。
というか…好きなのだ。今まで一回も言ったことなかったけど。
この数年、音楽に対しての拘りや偏見がだいぶ薄れてきた今、
フリッパーズも渋谷系も素晴らしいと思えるようになってきた。
ジジイの戯言だと思うが、それだけ今のこのクニの音楽シーンは
退屈なんだと思う。

で、小沢健二の代表曲。ラブリー。
94年の作品ってことは23年前w。この色褪せなさはなんなんでしょう。
独特のタメの利いたクリーントーンのギターカッティングから始まる瞬間に
訪れるこの多幸感。
それも当然で、BETTY RIGHTの名曲「Clean Up Woman」のイントロを
サンプリングしてループしているのだ。
この曲が通じて放つノリとオーラの重要部分を支配していると言ってもよいと思う。

にしても小沢の甘く細く、不安定なボーカルにこのメロディの組み合わせは
中毒性が高くタイトル通りにまさにラブリーな楽曲だと思う。
この起伏のない曲展開が飽きるという声もあるようですが、耳に聴こえてくる音の全てと
楽器の抜き差しに意識を集中すれば、飽きるなんてありえない。
音楽オタクである小沢健二の懐は深く、様々なレシピを独自のポップセンスで
より一般的なベクトルへと誘導する力を持っていた。
この先、その才能が再燃しようが、枯れていこうが過去にこの楽曲を作った事は
絶対的に残るし、恐らくこの先数十年経っても、この曲が持つ多幸感はなくならない…よね。

yeah
life is coming back!

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