PHYLLIS DILLON / One Life To Live

夏だ! レゲエだ!
…みたいな音楽の聴き方をしないので
レゲエを夏の音楽のように語る人は個人的にはアレですがw…

でもその気持ちは分からなくない。

このうだるような湿気と暑さに、レゲエ(初期)や
ロックステディのようなゆったりしつつ、拍がきっちりした
リズム、そして何より喧噪や慌ただしさから遠いトコにいるような
優しいメロディは、この季節の夕方に聴きたくなる…気がします。

当時レコード販売時代にパンク専門店だったにも関わらず
スカ、ロックステディ、初期レゲエを好き勝手に売らせてもらっていた頃
自分も様々なものを聴き漁っていた頃に出会ったこの作品。
当時は恥ずかしながらも彼女の存在は知らずに単純にレーベルが
「Treasure Isle」だっていうだけで聴いたのですが…この時の衝撃。
脳みそにズカズカ突き刺さる衝撃ではなく、肌から毛穴からそして耳から
ソッと沁み込み、広がってくる音楽の世界。
聴いた瞬間にバックオーダー300枚!! これを売らずになぜ自分が
レコード屋で働いているのか! と本気で思った。うん。思ったですよ。

この顔から想像つかないsweet voiceに当時の屈指のプレイヤーが
そっと寄り添うような演奏で楽曲とボーカルを100%活かした珠玉の楽曲たち。
本当に全曲素晴らしいのですが、レゲエだなんだという枠を取っ払っても
ここでプレイされるThe Beatlesの「Something」の凄まじいほどのクオリティ。
世界中で多くの方がカヴァーしてる楽曲ですが今作を超えるカヴァーを
聴いたことないです。
free soul系ファンも悶絶必至のアレンジ。
ちなみにCarpentersの「Close To You」も相当ヤバい。

いい作品はいつ聴いたって素晴らしい。
でも、夏だから…でもいいか。
この暑い夏の陽が落ち始めたころに大切な人や
大切な事を思いながらこの作品を聴くだけで…ボクは泣ける。

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