I don’t permit the world where music doesn’t play

数日前に自分のツイートのタイムラインに突如
UKのポストロックバンドttng ( This Town Needs Guns)
の逮捕のニュースが!

衝撃的なその内容故、調べてみると香港でのライブ中に
香港の入管がやって来て、海外からのバンドの演奏を「不法就労」ということで
メンバーなど合計7人が逮捕されたとの事。
ttng自体は即日釈放されたようですが、今回は分かりやすい
見せしめに逢ってしまったようだ。
理不尽な災難ではあるし、今後の彼らにとって本国などでどのような苦難があるのかを
考えると色々心配ですが、素晴らしいバンドだけに乗り越えて続けて欲しいと祈るばかり。

この香港での一件はそれで終わる話しではなく、政府側とライブハウス側、ひいては
インディペンデントで活動するクリエーターたちとの深刻で根深い問題になっている。
詳細と分かりやすい記事としてこちらご参照ください。
https://ameblo.jp/tsukiji14/entry-12272793802.html
個人的には素晴らしい内容の記事だと思います。

日本でもいくつか音楽と規制という問題はこの数年でも起きており
代表的なアレな法案でもあった「ダンス規制案」、「PSE法」そしてJXSRXCによる規制…。
法遵守やら違法やらについてはここでは語りませんが、音楽が鳴らない世界、
たかが音楽が自由に聴けない世界、聴かせられない世界、そんな世界が正しいはずがない。

ボクはボクの音楽を好きな場所で鳴らしたいし、聴きたい。踊りたい。
これからも死ぬまで。
いや死んでからも。
今、そしてこれから自分の出来る事を精一杯考えながら、
久しぶりに熱くなったGW明けの夜は…ttng が紡ぐ音が最高すぎる。

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ラブリー

フリッパーズギターなんて嫌いだった。
渋谷系なんて総じて厭だった。
海へ行くつもりじゃなかった。

90年代初頭自分は所謂US/UKアンダーグラウンドな音楽と
サイコビリーばっかり聴いていた。

でも、ソロになってからの小沢健二の音楽は嫌いになれなかった。
というか…好きなのだ。今まで一回も言ったことなかったけど。
この数年、音楽に対しての拘りや偏見がだいぶ薄れてきた今、
フリッパーズも渋谷系も素晴らしいと思えるようになってきた。
ジジイの戯言だと思うが、それだけ今のこのクニの音楽シーンは
退屈なんだと思う。

で、小沢健二の代表曲。ラブリー。
94年の作品ってことは23年前w。この色褪せなさはなんなんでしょう。
独特のタメの利いたクリーントーンのギターカッティングから始まる瞬間に
訪れるこの多幸感。
それも当然で、BETTY RIGHTの名曲「Clean Up Woman」のイントロを
サンプリングしてループしているのだ。
この曲が通じて放つノリとオーラの重要部分を支配していると言ってもよいと思う。

にしても小沢の甘く細く、不安定なボーカルにこのメロディの組み合わせは
中毒性が高くタイトル通りにまさにラブリーな楽曲だと思う。
この起伏のない曲展開が飽きるという声もあるようですが、耳に聴こえてくる音の全てと
楽器の抜き差しに意識を集中すれば、飽きるなんてありえない。
音楽オタクである小沢健二の懐は深く、様々なレシピを独自のポップセンスで
より一般的なベクトルへと誘導する力を持っていた。
この先、その才能が再燃しようが、枯れていこうが過去にこの楽曲を作った事は
絶対的に残るし、恐らくこの先数十年経っても、この曲が持つ多幸感はなくならない…よね。

yeah
life is coming back!

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津原 泰水 / ブラバン(新潮社/文庫)

津原 泰水 / ブラバン(新潮社/文庫)

数年前に書いた備忘録の一部なんですが
なんだか、自分にとって結構いい事書いていたように思う。
少々恥ずかしいけど、コレ↓ね。

「音楽の時代だった。あらゆる音楽が今より高価で、
気高く、目映かった。」
この一文の持つ意味と真実。1ミリも間違ってない。

吹奏楽部を主題にしたロック小説なんだと思う。
そして、主人公のボクであるライくんとはきっと趣味が合う。
冒頭からE・コステロの名前が挙り、後半にはその嗜好は
XTCやSQUEEZE,CHEAP TRICK,The CARSといった引用が
される。間違いなくロック。しかもそうそう出会う事のない
正しいロック小説。

高校時代のかけがえのない時間。
そしてうだつの上がらない日々鬱屈として
キラキラしたものを殆ど無くしてきた40代になった今…。
そんな過去と現在が交互に展開される今作は
読んでいて本当に胸が苦しくなる。年を重ねる事で得る事と
失う事のバランスの悪さを哀しい事に痛感する。しかしその
事実を飲み込んで行かなければいけないんだな。
その為にも自分にとって、まだ音楽…ロックは必要なんだ。

音楽業界は腐りきって死んだ。死に続ける。
でもロックはなきゃいけない。

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昨夜,ほぼ20年振りに大事な友人にばったり逢った。
本当に街中でばったりと。
彼は自分の知ってるままの彼だった。
やはり音楽は続けているらしく、本当に嬉しく思う。
そして、日本酒の好みもどうやら近いようだ。
20年近く会っていなかった事が嘘のようにスルスルと会話が
自然に繋がる。
音楽に関わったからこその軌跡。いい夜だった。

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SONIC MANIA 2017

すっかり恒例となったイベント。
人によってはこっちがメインという方もいる
年寄りには厳しい深夜のイベント。

今年のラインアップ
http://www.sonicmania.jp/2017/
はなかなか面白そうですね。
JUSTICEにSHOBALEADER ONE。
SQUARE PUSHERのバンドという事で先だっての来日公演も
噂通りの圧倒的なパフォーマンスで大喝采だったようで
見逃した自分的にはここで絶対みておきたいところ。

このLEDマスク…演奏とシンクロしてるようですね。
やばい。楽しそう。見たい。

基本的にフェス嫌いな自分ですが今年のラインアップには
食指がヒクヒクです。

唐突ですが公私混同。。。
ライブ告知ですw

04/26(wed)
@西荻窪PITBAR
SHREK & SSK presents
“Blast! vol.5”

・SUN CHILDREN SUN
・alt of the society
・zazo
DJ: Shino-Shit

open 19:00
start 20:00
adv 1,000 yen
door 1,500 yen
NO DRINK CHARGE

平日のゆっくりめのスタートです。
お酒の安いハコなので是非にw

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ALICE CLARKという多幸感 2

前回に続いてALICE CLARKです。
多分….本当に好きなんでしょうね…オレ。

ワタクシ勤務してるオフィスは東京台東区にあるのですが
御徒町ではなく、最寄は「新」御徒町なのです。
御徒町~上野といえばアメ横を始め、無数の店舗が
立ち並ぶ一大歓楽街でもあります。
仕事終わりにフラり一杯やるか!的な店が死ぬほどある
楽園都市なのですが、この「新」の方が少々やっかい。
フラりと寄って一杯出来る店が徒歩圏内に少ない…。

そんな中、我が社の飲み好きが集う素敵な店がオフィスから
徒歩30秒圏内にひっそりある。
小洒落た雰囲気ですが、なかなかに落ち着く雰囲気で、
お客さんを選ばないタイプのバルって感じ。

つい数日前に自分以外、全員上司っていうなかなかなメンツで
飲みに行ったのですが、お店の空気もあってか割と和やかかつ
かつて自分達が通ったロックの足跡的な話題で、メチャ楽しかったんですよね。
上司(かなりの)でも、音楽とお酒と美味しい食べ物とその場の空気が揃うと
関係なく、楽しい話が出来る…。これもまた多幸感。

何よりこのバルが最高なのが店内のBGM。この日もFREE SOUL~RARE GROOVE系の
DORISやURSZULA DUDZIAK(!)なんかが流れていました。
マスターのセンス…最高です。今度独りで行ってリクエストしちゃおうと企んでます。

当然この日もALICE CLARKは流れていました。
あゞ…多幸感よ。

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ALICE CLARKという多幸感

ALICE CLARK。72年にNYのJAZZ系のレーベル「メインストリーム」
から唯一アルバムをリリースした女性ソウルシンガー。
本当にこの作品しか正式な音源を残しておらず、90年代の
レアグルーブによりコンピに収録された事で、本当に隠れた名盤として
多くのマニアが狂喜し、こぞってレコ屋を駆けずり回った作品。

全体にポップでシンプルでかなり聴きやすく、楽曲もキャッチーという部類に
はいると思います。アルバムにプレイヤーのクレジットもなく、
様々な憶測で情報が飛び交っているのも、なんだかミステリアスで楽しい。
アリスのボーカルもゴスペル上がりを思わせる伸びがあり、癖はないけど
印象に残る声で静かに歌い上げる雰囲気。かと言ってしっとりでもなく
透明感がある、飲みやすい日本酒のようです。

72年という背景もあってか、多くの作品やアーティストに埋もれてしまったのでしょうが
個人的にはアレサのアルバムよりも断然好き。
FREE SOULに収録され、発掘のきっかけとなった
A-5「Never Did I Stop Loving You」。こんな完璧な曲ってあるの?ねぇ?
中域の艶と透明感のあるアリスの歌声は勿論、随所に挟んでくる
パーフェクトなホーンアレンジ、自由にウネりを上げるベース、そして本当に
気持ちのよいお手本のようなドラム。
一生好きでいられます。多分この世界で一番好きな曲。
この曲と日本酒、そして友人たちとの会話があれば何も要らん。
それだけあればいい。

あゞ…これが多幸感。

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original sound track / BELGICA

この3/24に12年振りの新作がリリースされたSOULWAX。
いやー新作待ちすぎてもはや彼らの存在を忘れるくらいの
年月でしょ…12年って。小学校入学して高校卒業するまでの長さ。
その新作「from deewee」はまた今度書きます。
今回は昨年にリリースされたベルギー映画「BELGICA」の
サウンドトラックがカッコ良すぎるのでこちらについてダラダラと。

映画の内容はベルギーのナイトクラブを描いたものらしいですが
そのクラブに出演するアーティストたちによるサウンドトラックという
体を成してます。が、実態は全曲SOULWAXによるオリジナルの楽曲。
作中のバンドに合わせたテイストの楽曲がゴチャゴチャに作られていて
彼らの音楽のふり幅と圧倒的なセンスに感動すらします。

収録されている架空アーティストたちのジャンルは
クラウトテクノ、サイコビリー、女性シンガー、HIPHOP、
ハードコアパンク、ギターロック、音響系と多岐に渡り
全曲のクオリティは各ジャンルに於いてもハンパなく素晴らしい。

特筆はThe ShitzとWhite Virgins。
ルックス、スタイルともに完璧。
実際にこの映像がバンドの実態だったらメチャ売れですな。


この手法…役者がバンドを演じるPVといえば
NEW ORDERの「crystal」を思い出します。
これも観ていて楽しい。

SOULWAX、本当にやることなすことカッコいい。
昔からベルギーのパンクバンドも尋常じゃなくカッコよく
この国の音楽的な背景や輩出する音楽は個人的には好みです。

新作「from deewee」を聴きながら通勤した雨の月曜日の戯言。

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津原泰水 / 読み解かれるD クロニクル・アラウンド・ザ・クロック 3 (新潮社/文庫)

シリーズ最終巻。
かなり待ち遠しかった作品。

あらすじを云々はアレなので割愛しますが、今作の
音楽パートのメインとなる、ロックバンド「爛漫」の
活動が描かれる様は、売れかけたバンドとして
割とありきたりな道筋を辿っていくのですが、
作者の音楽への愛情と知識が付け焼き刃や、薄っぺらい
イメージで書いたものでは無いため、非常にリアル。
本当に存在しているバンドが辿っていく道筋を見てるような
錯覚に陥ります。

自分がこの「爛漫」が紡ぐロックを好きかどうかは分からないですが、
何となく実際のバンドに置き換えると…うーんやはりジャックス辺りを
イメージしますねw。

主軸となるミステリパートはオープンDなる人物のしっぽを
淡々と追いつめる展開。個人的にはロックパートが面白過ぎて
ミステリとの融合はなくても十二分に楽しめた作品なので
ミステリ部分については…正直真相などあまり重要ではなかったりするw。

人気やセールス的には名作「ブラバン」の方が分かり易いのかもしれませんが
ここまで自分が読んできたロック小説の中で一番面白く時間が過ぎた、
津原氏の代表作と言っていいシリーズだった快作です。

ラストのお馴染みでお楽しみの解説は・・・まさかの「村下孝蔵」!!
この曲…本当に名曲ですよね。沁みます。

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津原泰水 / 廻旋する夏空 クロニクル・アラウンド・ザ・クロック 2 (新潮社/文庫)

期待していた第二弾。前作の展開を覆す…との
予告通り、一連に起こった事件の真相は
確かに…二転三転しています。ちょっと…
期待が大きすぎた…かなw。
音楽(ロック)小説として、更にミステリとして
両立させる難しさがよく分かります。そういった
意味では充分に面白い作品。

ロックパートも「爛漫」にまつわるパート。そして
主人公「くれない」が指導をつとめる女の子コピーバンドの
パートともに、読んでいて楽しいです。付け焼刃ではない
音楽の知識と経験が上手く、ストーリー内に
取り込まれていて、自分がメンバーになったかのように
スイスイと状況が入ってきます。

次作でラスト…。カリスマボーカル「ニッチ」の死に
始まる一連の事件の真相。バンド「爛漫」が
辿る音楽。そして登校拒否の小生意気な
絶対音感少女「くれない」の歩む道。
それぞれが気になります。

そして今作も著者による解説が秀逸。
今回はRCサクセションのド名盤「BLUE」。
いちいち頷いてしまいますね。
やはりこのアルバムが一番好き。
ラストの「あの娘のレター」は最強のナンバーです。


あの娘のレター – RC SUCCESSION 投稿者 happy-song

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津原泰水 / 爛漫たる爛漫 クロニクル・アラウンド・ザ・クロック (新潮社/文庫)

たまには書評なんぞを偉そうに。。。書いてもいいですか?S木さん?
一癖も二癖もあるイメージの津原さんですが
今作はかなりストレートな作品かつ、コンセプト。
ずばり…ロック。ただし、結構ディープなロックかつ
斜め具合はやはり津原作品っぽい…のかな。
かなり面白いです。コレ。

人気ロックバンドのフロントマンの死。
業界に蔓延る楽物(いつの時代っすかw)。
絶対音感を持つ登校拒否少女。
が上手く絡んで、しっかりとミステリーとしても
成立させています。そのミステリ部分の
真相解明はガッツリと音楽が関わっていて
ページは薄いけど、見事なバランスですね。
ロック小説って難しいんですよね。実は
あまりにも振り幅が広くて。現代が舞台ですが
完全にイメージは70年初頭の手触り。

(完全に私見ですが…村八分とか外道、紫、サンハウス、
はっぴいえんど、サディスティックス、ジャックス辺りの音楽が頭の中で鳴ってました)
あとがきに書かれている事も非常に的を得ていて
ロックと録音技術の関係はおっしゃる通り。
ロックを精神論で誇張して語ることの間違いが
サラりと書かれてます。

惜しい点は読者ターゲットを若い人に設定した
ような装丁イラストとオビのコピー。
その方向は間違ってると思うよw。きっと。30代後半~40代が読んでも絶対面白いです。

 

津原泰水「爛漫たる爛漫 クロニクル・アラウンド・ザ・クロック」

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