ステッカーの印刷方法とは?おすすめの印刷業者5選も紹介
ノベルティとしても多くの企業で取り入れられているステッカー。ステッカー自体を自作することは可能ですが、ノベルティとしてであれば手作業では作成が難しいでしょう。
そこで頼れるのが印刷業者。それでも印刷業者も数多くあり、何を基準に選べばいいのかわからない方も多いのではないでしょうか。そんな方に向けて印刷方法、おすすめの印刷業者、そして印刷業者を選ぶ際のポイントを紹介します。
理想のステッカーを作成するためにも、ぜひ参考にしてみてください。
ステッカーの印刷方法
ステッカーを印刷する方法は大きく分けて2つあります。「オフセット印刷」と「インクジェット印刷」です。
それぞれについて紹介します。
https://www.seal-koubou.com/lab/detail/55
オフセット印刷
1つ目の印刷方法である「オフセット印刷」とは、印刷内容に応じて製版をして、特殊なカーボンを介して印刷物にインクを落とす方法です。オフセット印刷のメリットとしては、印刷の工程が早く、スピーディーに大量の印刷物が印刷できるという点があります。また、写真や絵を印刷するために必要な分だけのインクを正確に乗せられるため、鮮やかな画像や細かい文字も鮮明に表現可能です。
一方で、製版代金がかかってくるため小ロットでの印刷の場合は、割高になってしまうので注意が必要です。オフセット印刷を検討する目安としては、印刷物が1000枚以上ある場合となります。
インクジェット印刷
2つ目の方法「インクジェット印刷」は、ダイレクトプリント、オンデマンドプリントとも呼ばれる、製版が不要なプリントヘッドから直接印刷物にインクを落とす印刷方法です。製版が不要な分、1枚からでも印刷が可能ですので、小ロット向けと言えるでしょう。2000枚程度まではこのインクジェット印刷が用いられることが多いです。
インクジェット印刷のメリットとしては、製版が必要がないため比較的安価で制作にかかる時間も少なく、小ロットから印刷可能な点です。一方でデメリットとしては、特定のカラーの印刷が難しい場合があるため、想定していたカラーで印刷されないことがある店などがあります。
ステッカーを印刷する際の注意点
ステッカーを印刷する際には大きく3つの注意点があります。「3つのライン」「カラー設定」「データの解像度」です。この3点に気をつけることで、綺麗な仕上がりのステッカーを作ることができます。それぞれについて紹介しますので、注意点を把握して、綺麗なステッカーを完成させてください。
https://order-sticker.com/data.html
3つのライン
まず1つ目の「3つのライン」とは、「ブリードライン」「セーフティライン」「カットライン」のことです。ブリードラインは、青色のラインのことで「塗り足しが必要なライン」を意味しています。セーフティラインは、緑色のラインのことで、この線の内側にデザインや文字を入れておくことで、切り取りがずれた際にも一緒に切り取られる心配がなくなります。カットラインとは赤色の線のことで、実際にステッカーを切り取るラインのことです。
それぞれについてもう少し詳しく紹介しますので、印刷の際にはぜひ気をつけてください。
ブリードライン(青線)
まず1つ目のラインであるブリードラインは、上記での説明した通り塗り足しが必要なラインのことです。デザインの切り取り部分に色がついている場合、切り取りが外側へずれてしまい、デザインの外側の色が欠けることがあります。色、デザインをカットライン(赤線)より2mm程度外側(ブリードライン)まで塗り足すことで、デザインの色が欠けることを防ぐことができるのです。デザインの外側の色が白色の場合は、特にこのブリードラインは気にする必要はありません。
セーフティーライン(緑線)
セーフティラインは、切り取りがずれてもデザインが一緒に切り取られないためのラインのことです。切り取りが切り取りが内側にずれた場合、デザインの切り取り部付近のデザインや文字を一緒に切ってしまうことがあります。絶対に切り取って欲しくないデザインや文字をこのセーフティラインの内側に配置することで、一緒に切ってしまう恐れがなくなります。また、セーフティラインはカットライン(赤線)より2mm内側に配置するようにしまよう。また、デザイン均一幅のデザインがある場合、ずれによって均等にならないことがありますが、幅を大きくすることでずれは目立たなくなります。
カットライン(赤線)
カットライン、実際にステッカーを切り取る際のラインとなります。カットラインはセーフティラインの2mm外側、ブリードラインの2mm内側に配置するようにしましょう。
カラー設定
2つ目の注意点である「カラーの設定」は、理想とするステッカーを作成するためにも注意が必要です。デザインのデータを作成する際に、RGGで作成してしまうと、ステッカー印刷時に思いがけない色となってしまうことがあります。この色の変化を避けるためには、データを作成する際にCMYKにする必要があります。
データの解像度
オリジナルデザインの精度を表すdpiというものがあります。dpiは数字が大きいほど画像の質が良く、数字が小さいものは画像が荒く、不鮮明なものになってしまうのです。そのためデータを作成する際には、データの解像度を十寸サイズで300dpi以上にすることで、鮮明なデザインのまま印刷できます。デザインを作成し始めてから解像度をあげることはできないため作成する前に確認するようにしましょう。
ステッカー印刷でおすすめの業者5選
ここからはステッカー印刷を依頼する際におすすめの業者5選を紹介します。
DIGITA
DIGITAは株式会社デジタが運営する印刷通信サービスです。屋外向けに車や看板などにも長時間貼っておける、外でも色抜けしにくい耐水・対候インクを採用しています。他にも金色の光沢を持ったフィルム用紙で鏡面のような仕上がりになる「金ツヤ」や、商品容器に貼るシールなどに使われる「透明PET」など、様々なステッカーが用意されています。さらに16時までの注文で即日発送なども行っているため、すぐにステッカーが必要な方にはおすすめです。
https://www.digitaprint.jp/seal_top.php
プリントネット
プリントネットはプリントネット株式会社が提供するサービスです。ステッカー印刷ではシートを一枚ずつ裁断して納品してくれるほか、台紙サイズを自由に設定できるので、オリジナルデザインのステッカーが小ロットから安く、綺麗に作成することができます。パスデータに沿ってステッカーにカッターで切り込みを入れる加工、ハーフカットにも対応しているため、ステッカーを本体から剥がす際にもスムーズに剥がすことができます。
https://odahara.jp/omitumori/seal/
印刷の通販グラフィック
印刷の通信グラフィックは、株式会社グラフィックが提供しているサービスです。ステッカーの印刷には、耐光性に優れた素材を採用しており、屋外でも問題なく利用することができます。また耐光性に併せて、耐水性にも優れている素材であるため、どのような天候にも対応してくれるので、屋外でも長期間の利用が可能です。
その他にも白インクやホログラム素材を採用し、デザインの可能性を広げてくれるプレミアムステッカー、昼夜問わず暗闇での光に強く反射するリフレクターステッカー印刷など、豊富な素材が用意されており、用途に合わせての印刷ができます。
https://www.graphic.jp/lineup/sticker
シール直送便
シール直送便は、東京都にあるシール印刷専門会社です。印刷は屋外でも使用できるよう防水性があり、紫外線カットのラミネートを施すこともできます。非塩化ビニールで、対候年数1年のステッカーや、環境に配慮した素材で対候年数3〜4年のものなど、エコロジーに貢献したいと考える企業にぴったりの素材など、多くのユニークな素材からオリジナルのステッカーを作れることでしょう。
オーダーステッカー.com
オーダーステッカー.comは、株式会社リアライズが運営するサービスです。クオリティを保持しながらも低価格での提供を目指しており、年間18,000件以上のノベルティ制作、オリジナルグッズ業界で15年以上の実績を誇ります。自社工場を拠点有する同社では、高精細溶剤系インクジェットプリンターと高性能ラミネート加工機を使用して高品質のステッカーを作ることが可能です。さらに、速さにも自信を持つ同社では1,000枚までの印刷であれば、7営業日程度での制作、発送を目指しています。
制作や納期に関しては、柔軟に対応してくれるため一度相談してみるのがいいかもしれません。
ステッカー印刷業者を選ぶ際のポイント
ステッカー印刷業者を選ぶ際のポイントは主に「ステッカーの素材」「耐光性」「自社工場の有無」の3つです。
ステッカーの素材
ステッカー印刷業者を選ぶ際の1つ目のポイント「ステッカーの素材」は、ステッカーの素材が「紙系」か「塩化ビニール」かということです。ステッカーを剥がすときに、紙が残ってうまく剥がれない経験をしたことはないでしょうか?ステッカーを利用したことがある方であれば一度は経験したことがあるこの現象、実はステッカーの素材が関わっているのです。剥がす際に残ってしまうのは「紙系」のステッカーを使用しているときによく起こってしまいます。オーダーステッカーが採用している塩化ビニールのステッカーは剥がしやすく、あまり残ることがありません。
耐光性
2つ目のポイントである「耐光性」とは、光、紫外線に対してどれだけの耐性を持っているかという点です。屋内での使用であればそこまで耐光性を気にする必要はありませんので、価格重視で、完成品の質も良い業者を選ぶのがいいですが、車に貼るなど屋外での使用を考えている方は、注意が必要です。屋外使用の場合は、光にやられて素材によってはすぐに色褪せてしまうこともあります。オーダーステッカーが採用している素材は、直射日光でも3年〜5年の耐光性がありますので、屋外での利用でも心配はいりません。
自社工場の有無
3つ目のポイントである「自社工場の有無」は、やりとりをスムーズに行うために把握しておきたい点です。印刷会社には「自社で印刷工場を持っている会社」と「発注側(クライアント)と印刷会社の仲介業をする印刷ブローカー」の2種類があります。
前者の自社工場を持つ会社であれば、企画やデザイン、納品までを一括して行うためやりとりがスムーズに行われ、納品が遅れたりする心配も必要ありません。一方で後者の業務はどちらかというと集客や企画を代行してやっているようなものですので、仲介としての立場上、やりとりに時間がかかってしまったり、情報の伝達ミスなどトラブルが発生する可能性が高くなってしまうのです。
そのため、事前に起こりそうなトラブルを回避するためにも自社工場を有している業者を選ぶのがいいでしょう。
まとめ
ステッカーを印刷する方法は大きく「オフセット印刷」と「インクジェット印刷」の2つがあります。オフセット印刷はスピーディーに鮮やかな印刷が大量にできる一方で、製版が必要となるため小ロットは不向きです。インクジェット印刷は比較的安価に小ロットからでも印刷が可能である一方で、特定の色印刷が難しく、想定していたカラーで印刷されないといったことが起こってしまう可能性があります。
印刷業者を選ぶ際には「素材」「耐光性」「自社工場の有無」を確認することで、あなたが理想とするステッカーを作り上げてくれることでしょう。